インプットとアウトプットだけではないもうひとつの要素とは?
よく、情報のインプット、アウトプット
ということを耳にしますが…。
私には、大切にしている3つの要素があります。
それは、
・インプット(外部の情報から、学ぶ)
・リフレクト(自分と向き合って反芻する)
・アウトプット(自分の内から外へ、与えていく)
です。
「インプットとアウトプット」として
セットで大切だというように言われていますが、
私はこの2つに加えて「リフレクト」を大切にしています。
新しい情報を吸収することも、
それを自分の形でまた外に出していくということも大事なことだけれど、
何より、自分自身と向き合う時間が大切だと実感しているからです。
インプットしたものについて、自分一人になって集中して考えたり、
自分の考えや心の中にあるものを取り出そうとしてみたりする時間って
なんて呼べるかなぁ?と考えた時に、
「リフレクト」という言葉がしっくりきました。
*
私は、16歳の頃から、計3537冊ものノートに
毎日の想いや考えたこと、目標や反省、あるがままの感情、
を書いて書いて書き出して、書きとめて、時には書きなぐって(笑)、
自分と向き合う時間はたっぷり取ってきたつもりでした。
本やメディアや人や環境からたくさんのインプットも受けてきたし、
10年以上もそうやって自分に向き合ってきて、
意識的にアウトプットもするようになりました。
それでも…
時折、自分のことが嫌で仕方なくなる。
何もかも投げ出したくなる。
それが、過去の私でした。
「どんなにキライでも、自分自身からは逃げられない」
「自分がどんなに頑張っても、どうにもならないことがある」
と、思っていました。
そんな題材の、暗い小説も書いていたんですよ…。
どこにも出していませんが(笑)
そんな私が、今はどう思っているかというと、
自分からは逃げられない
→自分のあり方は、いつだって自分次第。
変えようとしていないから変わらないだけだし、本気になれば何だってできる。
自分ではどうしようもできないことがある
→どうしようもならないことは放っておいて、どうにかできることをどうにかしよう。
世界がどうであるかよりも、自分が何に目を向けるかが全て。
本っ当に、心の底から、考え方が変わりました。
(「自分がフォーカスを当てるものが全て」ということについて
後日また別の記事にします。)
こう考えが変わったのは、「リフレクト」の仕方を変えたからでした。
どんなに良質な情報のインプットをしても、
自分のフィルター(思考回路とか、価値観とか)を介して取り入れているわけなので、
そのフィルターが変わらないと結局
自分の中に吸収されるものも変わらないと思うんです。
リフレクトの仕方が変わったのは、ほかでもないコーチングによってでした。
コーチングって、コーチがリフレクトを促してくれるもの
なんですね。(私はそう思っています)
で、コーチが自分と一緒にリフレクトをしてくれる。
だから自分のやり方を矯正してくれるような感覚があるんです。
そしてコーチの方法と自分の方法をミックスすることができるから、
シナジー効果が生まれて
「1+1=2」以上の、3にも4にも10にもなる道が
見えてきたりします。
コーチって、鏡のような存在です。
それも、いつも使っている鏡ではなく、特殊加工がされたような鏡。
コーチと話すことで
もちろん自分の考えや状況を再確認するアウトプットもできますし、
コーチから新しい考え方や視点をインプットしてもらうこともできます。
でも、リフレクトの仕方が変わることが一番大きいと思います。
だって、インプットやアウトプットって
コーチング以外のいろいろな場面でできると思うけれど、
リフレクトってふつうは自分一人でしかできないものだから。
だからこそ、いつも同じような考え方になってしまうし、
いつも同じような答えで終わってしまったりする。
自分の使い慣れた鏡で、使い慣れた角度で自分を見ているだけでは、
見落としているもの・正しく見えていないもの・見ようとしていないもの
があるのだと思います。
でも普段とは違う鏡の前に自分を立たせてみることで、
「自分って、こんな顔をしていたんだ?」
「自分は、もっとこういうポーズを取ればいいんじゃない?」
「そんな角度で見る方法もあったのか!」
などなど…
新しい発見が生まれます。
そして次からは、その新しく知った角度やポーズ(←例えですが)
を活用していくことができる。
コーチングの時間って、1ヶ月や1年で見たら
ものすごくわずかな時間だと思うのだけれど、
その時間があるかないかで、毎日の生活は大きく変わるのだなぁと感じています。
だからもし、インプットもアウトプットも頑張っているのに
どうも成果が出ない、前進できない、と感じているのなら、
「リフレクト」の仕方に変化が必要なのかもしれません。
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